マクロ経済・公共政策

飲料高の夏、値上げの影響が少ない飲み物は何か

上級研究員 小池 理人

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 暑い日が続く中で、飲料の購入金額が増えた人も少なくないだろう。家計調査をみると、飲料の消費金額は平時と比較して2割弱増加している(図表1)。とりわけ、スポーツドリンクは年平均の倍程度と突出して増加しており、茶飲料や炭酸飲料についても年平均の3割程度と高い伸びを示している1(図2)。
 一方で、悩ましいのは、夏に消費の増える飲料の多くが値上がりしていることだ。物価上昇が生じる前の2019年と比較して、炭酸飲料が42.4%、スポーツドリンクが20.9%と大きく価格が上昇している(図表2)。そのような中でも、茶飲料については▲2.0%とむしろ価格が低下している。
 茶飲料は、商品の差別化が難しく、多くのプライベートブランドが存在することから、値上げを行いにくいものとみられる。スーパーやドラッグストアなどで目玉商品として扱われやすいことや保存がきくことも、価格競争に巻き込まれやすい原因として挙げられる。
 ただ、茶飲料に値上げの波が押し寄せるのも時間の問題だろう。茶飲料と緑茶(茶葉)の価格を比較すると、緑茶(茶葉)の価格はこのところ上昇傾向にある(図表3)。既に、複数の飲料メーカーは今秋の茶飲料の値上げを発表しており、茶飲料価格も上昇することは避けられないだろう。今年は茶飲料が値上げを免れる最後の夏と言えるかもしれない。
 猛暑の中、熱中症による救急搬送件数は増加の一途を辿っている(図表4)。飲料価格が上昇する中においても、無理せず、しっかりと水分補給を行うことが求められる。

  • 逆にココアや茶葉などは夏に消費金額が減少している。

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