マクロ経済・公共政策

2026年の土用の丑の日も盛り上がるか

上級研究員 小池 理人

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 来月26日は土用の丑の日。暑い夏を乗り切るためにうなぎを食べる伝統的な風習によって、毎年7月にうなぎ1の消費は大きく増加している(図表1)。昨年、筆者はレポート「2025年の土用の丑の日は盛り上がるか」2で、2025年のうなぎ消費が例年以上となることを予想し、結果は前年比+10.6%と5年ぶりの2桁増加となった。2026年の土用の丑の日も盛り上がりを見せるのだろうか。
 筆者は今年のうなぎ消費も増加すると予想する。理由は、うなぎの稚魚価格の低下にある。うなぎ価格とうなぎの稚魚価格は、稚魚価格が1年先行する形で相関した動きがみられる(図表2)。2010年以降の両者の動きを確認すると、うなぎ価格が前年比で低下した年は、例外なくうなぎ消費が増加している(図表3)。今年のうなぎ価格が稚魚価格を追う形で低下するのであれば、うなぎ消費は今年も増加する可能性が高いだろう。
 リスク要因としては、養殖・流通コストの上昇が挙げられる。うなぎ価格は稚魚価格のみで形成されるわけではなく、エネルギー価格や飼料価格、物流費などの影響も受ける。米国とイランの和平合意が進展する中で、中東情勢は収束に向かっているものの、これまでに生じたエネルギー価格の上昇や物流の混乱による影響は、今後うなぎ価格にも及んでくることが見込まれる。こうしたコストを価格転嫁する動きが積極化される場合、稚魚価格の低下を相殺し、うなぎ消費にネガティブな影響を与える可能性も考慮しておく必要があるだろう。

  • 家計調査と消費者物価指数におけるうなぎ関係の項目は「うなぎのかば焼き」のみであるため、本稿では両統計における「うなぎのかば焼き」を「うなぎ」と表記する。
  • https://www.sompo-ri.co.jp/topics_plus/20250716-19378/

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