
また、羽田空港アクセス線では、羽田空港P3駐車場の地下に設立予定である羽田空港新駅から東京貨物ターミナルまでが「アクセス新線区間」として新たに整備され、東京貨物ターミナルから先を3ルートに分岐する計画となっている。この3ルートの1つが、今回開業が発表された臨海部ルートである。臨海部ルートでは、アクセス新線区間を経て、東京貨物ターミナルからりんかい線(東京臨海高速鉄道が運営)に入り、新木場駅に到着する。所要時間は約20分となる見込みで、モノレールを利用する現在の所要時間と比較しておおよそ半減される。
なお、これ以外のルートは、新宿方面を結ぶ「西山手ルート」と新橋・東京方面を結ぶ「東山手ルート」である。このうち東山手ルートは、2031年度の開業予定であることが2023年4月に発表されている。「東山手ルート」に常磐線、宇都宮線、高崎線が乗り入れることで、茨城、栃木、群馬方面からの空港へのアクセス向上が期待されている。京急電鉄や東京モノレールを利用すると30分程度かかる東京駅へのアクセスが約18分に短縮される。
また、運行本数は8本/時、144本/日という高頻度での運行が予定されており、羽田空港の更なる利便性向上につながる見通しだ。(西山手ルートは現時点で開業時期未定。)